「永遠の旅行者(下)/橘玲」を読んで
《読書期間》9/6〜9/13
- 作者: 橘玲
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2008/08/10
- メディア: 文庫
- 購入: 5人 クリック: 9回
- この商品を含むブログ (13件) を見る
「永遠の旅行者(上)」の続きとなるこの巻。3年前の事件、不明な手紙、麻生悠介、シベリア抑留、など一見無関係に見える要素が複雑に絡まりあった本巻であった。特に最後の方の収束感は圧巻。
ストーリー自体も面白いが、「幸せとは?」といった問いに対するヒントを得ることができたと思うし、ハワイやニューヨークなどの描写はきめ細やかで行ってみたくなるような表現だった。
真鍋くんかっこいいなあ。橘玲さんの描く主人公はクールで頭脳明晰だけど、どこか心に寂しさを抱えてるような感じが多いと思った。
金融知識や法律知識を駆使してお金を得るスキームがたくさん載っている本書だけれど、「お金だけじゃ幸せになれない」というある種のパラドックスを提示している内容だった。著者の別の本も読みたいね。